Art Avenue
 友永詔三の造形
 
 
Object of Lamp by Wood &Japanese Paper
灯りのオブジェ

 かつて友永がNHK連続人形劇 『プリンプリン物語』の人形たちを制作していたとき、カメレオンの立体作品を作ることとなった。カメレオンの色の変化をどう表すかを考えたとき、思いついたのが和紙による造形だった。色のついた電球の光を和紙に透かせば色の変化が可能になる。
木と和紙によるオブジェの始まりだった。その作品づくりを始めると、友永はかつて過ごしたオーストラリアでのパーティーの夜を思い起こした。招かれた家に入ると、照明がことのほか暗い。同席のオーストラリア人演出家に「ずいぶん暗いですね」と感想をもらすと、彼は「ぼく達は昼間は太陽の光を楽しむ、夜は間接照明の灯りを楽しむんだ」と言う。
木と和紙による灯りのオブジェにはそんな体験も背景にある。暮らしの中にとけこみやすい素材としての木と和紙の質感やぬくもりを作品に生かす。用と美の追求でもある。


  灯りのオブジェ 『樹の娘』
 『樹の娘』




深沢小さな美術館 館内